♦レースのあらゆる技法について♦

皆さん、こんにちは。

企画デザイナーの市原です🎀

 

ゴールデンウィークということで、今週は月曜と金曜に出社になっていますので、

先週はお休みしていましたが、今週はUPいたしますね。

先週は新しい商品紹介でした。

今週から、また教養部分になります。

 

☆レースでの、技法による呼び方について

<基布を2枚使用するエンブロイダリーレースの技法>

・張り合わせレース

基布を2枚張り合わせ(重ね)、刺繍をほどこした後で、上側の基布の不要な部分をカットしたもの。

上下の基布に、透けるもの、透けないものとで変化をつける。下の基布には刺繍が入らない。

 

・スティックレース

先に下側の基布に刺繍をほどこし、その上に別の基布を重ねて刺繍をほどこした後で、

上側の基布の不要な部分をカットしたもの。

チュールネットと生地を基布にしたものが多く、地のチュールレースの中に生地レースがはめ込まれたように見える。

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・インケミレース

ケミカルレースの下に、別のエンブロイダリーレースを重ね合わせて刺繍をほどこし、その後、ケミカルレースの

不要な部分をカットしたもの。地のチュールレースのなかに、ケミカルレースがはめ込まれたように見える。

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・オンケミレース

インケミレースと同じ技法でつくられるが、ケミカルレースの不要部分をカットしないため、地のチュールレースの

上に、ケミカルレースが立体的に乗ったように見える。

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<多色が表現される技法>

・交互配色レース

隣あった針に、交互に違う色の糸をセットして刺繍をほどこすもの。隣あった柄部分の色が、交差に配色される。

2色~3色の交互配色が可能です。

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・カラーチェンジレース

1つの柄の部分に数色で刺繍をほどこすもの。

指定された場所に、指定された色、柄を刺繍することができる。カラーチェンジ機を使用し、2色以上の多色の配色が可能です。

交互配色と同時に使用されることが多い。

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・2浴(3浴)染めレース

リバーレースやラッセルレースにおいて、糸の種類を変えることにより染め分け、多色を表現します。

2浴染めは2種類の糸を使用し、3浴染めは3種類の糸を使用する。

それぞれ異なった、2種~3種の染料を使用して染める。

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☆レースの装飾性を高める糸の種類

・ウーリー糸  かさ高さを持たせて、毛糸に似せた外観に加工した糸。レースに凹凸感ができる。

・マルチカラー糸  1本の糸に2色以上の多色を染め分けた糸。レースに多色性を持たせることができる。

・コード糸     数本の糸を撚り合わせて太くした、撚り糸。主にレース柄の輪郭に用い、立体的効果を上げる。

・ラメ糸     芯糸に金属箔、フィルムにアルミニュムを蒸着して細長く裁断したものを巻きつけて糸にしたもの。

今週はここまでです。

来週からは、ファンデーションの素材についてお話していきますね。

 

今回もお読みくださり、ありがとうございます。

では、また来週!

 

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